信濃おおまち達人検定その3(仁科神明宮パートⅡ)


さて、前回の仁科神明宮の続きです。





何しろ昔から難しいこと覚えるのが苦手でして、文化財って聞くとイコール難しい、イコールお勉強。みたいな感じがして、私には無縁なものとして過ごしてきました。今になって、もったいなかったなと反省している次第です。今ごろ!?って感じで、正直恥ずかしい気もしますが、自分の生まれ育った大町のこと、今からでも少し知りたいなと思う今日この頃です。



まっ、そんなわけで、まずは長野県内でも5つしかない国宝から始めることにしました。



前回、「仁科神明宮は、伊勢神宮の荘園を守るために、仁科氏によって祭られたお宮。」ということをお伝えしましたが、このお宮、いったいいつ建てられたものかご存知ですか?



何しろ国宝級ですから、私はてっきり、チョー古くって、平安時代もの?鎌倉時代?なんて勝手に思っていたのです。そう、20年ごとに造り替えが行われていたとは知らなくって。。。



平安時代の終わりごろ、仁科氏によって祭られて以来、千年以上にわたって、20年に一度の遷宮(せんぐう)が行われてきました。もとは古い社殿の全部を廃棄して、前様式どおりに新しく造り替えるのが例だったんですね。けれど、松本藩主の松平直政が行った1636年の造営を最後に、以降は部分的な修理をしています。松本藩、財政難だったんでしょうねぇ。なので、現在の建物は、江戸時代のはじめのものということになります。



でも、なんで国宝?そんなに古くないのにね、ってそんな疑問が沸きますよね?



それは、江戸時代の建造物とは言え、わが国古来の神明造の様式を正確に伝えていることから、国宝に指定されたそうです。



ちなみに神明造、ウィキペディアによると



「神明造の社殿は、江戸時代以前は伊勢神宮と、信濃国(現在の長野県)の神宮の所領とされた仁科神明宮丹後国(現在の京都府)の籠神社など少数であったが、明治以降は合祀などによる遷宮において神明造を採用することが流行し、神明造の社殿が増加した。熱田神宮が神明造になったのも明治の遷宮からである。台湾の神社のほとんどは神明造である。」



だそうです。



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江戸時代以前の神明造って、少なかったんですね。      (まるごと花子)


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信濃おおまち達人検定 その2


さて、前々々回スタッフブログ「信濃おおまち達人検定その1」でご紹介したこの写真、お分かりでしょうか?



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そうですね。仁科神明宮ですね。ではこの写真の真ん中に写っている建築物は何でしょうか?



答えは国宝に指定されている「中門(ちゅうもん)」です。



本殿も写した写真はこちら↓です。左から本殿、中門。そして本殿と中門をつなげている屋根が釣屋です。



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実は私も、この中門と本殿が国宝指定(釣屋は付属扱い)されていることは知っていましたが、知識があまりなく、この度仁科神明宮について少し勉強してみました。



祭神は、天照大神。平安時代の終わりごろに、伊勢神宮領仁科御厨(にしなみくりゃ)という、伊勢神宮の荘園を守るために、この地方の支配者である仁科氏により祭られました。



仁科氏と言えば、平安時代から戦国時代末まで五百年以上にわたってこの地を治めていた豪族。中央の文化をこの地にもたらし、多くの史跡や文化財を残した仁科氏。この地になぜ来たのか、事情ははっきり分からないけれど、大町の国宝、重要文化財、県宝、その他貴重な文化財の主な物は、仁科氏と深い関係を持つものが多いです。



この地の基礎を作った偉大な豪族、仁科氏。どんな風貌なのか、思いを巡らすだけで、ちょっと楽しいかな。



さて、仁科神明宮ですが、社地区、千国街道沿いにあります。街道沿いに一の鳥居があり、参道を少し進むと樹齢800年と見られている三本杉がある。残念ながら、真ん中の1本は近年突風のために倒れてしまったけれど、残り2本、見事な杉が見られます。



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神明宮は、スギ、ヒノキなどががうっそうと茂る社叢に覆われています。この社葬が厳かな雰囲気をさらに引き立てていますが、江戸時代の終わり頃、江戸城本丸普請のために、御神木を伐採しようとしたとき、近所の人々が団結して反対運動を起こし、幕府に直訴してこの森を守ろうとしたのだとか。当時の方々の勇気と努力で今の森があるのですね。そんな歴史を感じながらお参りすると、また違った趣を感じます。



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信濃おおまち達人検定その3(仁科神明宮パートⅡ)へ続く



(まるごと花子) 

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信濃おおまち達人検定 その1


皆さんに、お知らせです!



来年3月に、信濃おおまち達人検定 が実施されます!!



第1回目となる検定では、ジュニアコースと基本コースが行われ、2年目以降に分野ごとの通(つう)や上級レベルとなる達人検定が行われます。ちょうど、三角ピラミッドの下部に3月に行われるジュニアと基本の基礎コース。真ん中に中級レベルの「通」コース。そして上級レベルの「達人」がピラミッドの最上部に。そんな仕組みになっています。



楽しく、ためになる検定になるように、ただいまテキスト編集委員会が内容を検討しています。検定に関するおもしろいアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ。



それと、信濃おおまち達人検定の魅力をPRいただける企業・団体等を募集しています!



おっともうひとつ、検定問題も随時募集していまーす。



詳しくはこちら、信濃おおまち達人検定ホームページをご覧ください。



ひゃー!画像がないと寂しいブログになっちゃうなぁ。



というわけで、こんな一枚をご用意しました。



さて、問題です。ここはどこでしょうか?



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                                 (まるごと花子)


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