祭りの案内人のマイスター

マイスター:朝野豊和 祭りの案内人

昭和29年に大町に生まれ育ち、都会で大学、専門学校、研修生活を送る。28歳で大町に朝野整骨院を開業、堀六日町舞台の囃子にかかわりながら、地元の祭りの魅力を再発見する。町内の囃子演奏のかたわら、大町舞台囃子保存会で舞台の調査研究、子ども囃子育成に携わる。「祭りは小さい子どもからお年寄りまでが楽しめる総合文化であり、人生のハレの日である。」と言う。「ただ見物するだけではなく、かかわる楽しさを共有しながら町づくり、人づくりができたらいいですね」と語っている。

大町の夏祭り(子ども流鏑馬と射隊ボボ)


若一王子神社の流鏑馬は、京都賀茂神社、鶴岡八幡宮と並び、日本三大流鏑馬に数えられ、特徴は射手が子どもであり、日本唯一ともいわれています。この地を治めた仁科氏によって伝承されてきたといわれ、明治に入り現在の形になりました。
大町では子ども流鏑馬を射隊(いたい)、射手をボボと呼びます。


厳格なきまりで選ばれ、神の子として足を地につけないように注意が払われるさまは、祇園祭の長刀鉾に乗る生稚児(いきちご)と同じ扱いです。夏の日差しを大笠で遮り、大うちわで扇ぎながら、「ハォー、ハオ、ハオ」の掛け声で練り歩きます。大町駅前をはじめ、各所で奉射をおこない、神社境内の3ヶ所の的場にて古式にのっとり、射らずに3回、射って3回、的を矢につけ3回の計9回まわります。無事の終了を神前に報告し参拝したあと、全騎帰りの装束にてうち揃い帰路につきますが、大役を終えた安堵と疲れで、馬上で眠るボボを支えるお供たちも、暑く長かった一日を終えるのです。


流鏑馬と夏祭りの資料が、塩の道博物館併設の流鏑馬会館(会館のみ無料)でご覧になれます。7月下旬~8月上旬は祭りのためボボの衣装はご覧になれませんが、7月25日の本祭りを是非ご覧ください。あともう少しでお祭です。