祭りの案内人のマイスター

マイスター:朝野豊和 祭りの案内人

昭和29年に大町に生まれ育ち、都会で大学、専門学校、研修生活を送る。28歳で大町に朝野整骨院を開業、堀六日町舞台の囃子にかかわりながら、地元の祭りの魅力を再発見する。町内の囃子演奏のかたわら、大町舞台囃子保存会で舞台の調査研究、子ども囃子育成に携わる。「祭りは小さい子どもからお年寄りまでが楽しめる総合文化であり、人生のハレの日である。」と言う。「ただ見物するだけではなく、かかわる楽しさを共有しながら町づくり、人づくりができたらいいですね」と語っている。

大町の秋祭り(15 常盤地区の清水舟舞台)


常盤地区には、かつて西山地区に舞台が残されていたそうですが、老朽化して曳かれなくなり、何時しか無くなってしまったとの話を古老からお聞きしました。現在、松本平型の舞台は常盤地区に現存しませんが、清水地区に大町市唯一の舟舞台があります。

通称「舟」と呼ばれる山車は池田町をはじめとして、安曇・松本平に多くみられますが、大町市には清水地区に残されており、現在は形が昔と違うとのことですが、池田町に多く残されたものと似通っていたと思われます。

清水の公民館から清水神社へ巡行しますが、この地区の世帯数は三百を超え、なかなかの賑わいとなります。神社では趣向を凝らした人形が飾られ、神楽殿では数人が竹棒で幌を支え持つ大きな獅子舞が奉納されます。

この祭りは『雨降り祭り』と呼ばれ、「舟だで雨が降るのはしょうがねぇだいね」と村人が語ってくれました。大町市の南端に位置し、安曇族からの伝承とも考えられる舟が、ここ清水地区に現存することに、えも言われぬ安堵にも似た感慨を感じながら舟に別れを告げました。

大町地区の舞台の紹介も、夏祭りの五日町、八日町、高見町、そして私の町である堀六日町の四台となり、順次紹介していきます。今年は7月21、22日の王子夏祭りに先だって、流鏑馬サミットが開催されます。新緑の季節から一気に大町のあつい夏に向け、お祭り気分も盛り上がっていきます。



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