祭りの案内人のマイスター

マイスター:朝野豊和 祭りの案内人

昭和29年に大町に生まれ育ち、都会で大学、専門学校、研修生活を送る。28歳で大町に朝野整骨院を開業、堀六日町舞台の囃子にかかわりながら、地元の祭りの魅力を再発見する。町内の囃子演奏のかたわら、大町舞台囃子保存会で舞台の調査研究、子ども囃子育成に携わる。「祭りは小さい子どもからお年寄りまでが楽しめる総合文化であり、人生のハレの日である。」と言う。「ただ見物するだけではなく、かかわる楽しさを共有しながら町づくり、人づくりができたらいいですね」と語っている。

大町の秋祭り(10 平・海の口地区の西海の口舞台)


集落の北のはずれに舞台庫があります。ここの舞台は三台の中では一番大きく感じられます。特徴は彫刻飾りが多いことです。ことに破風板には近隣の舞台にはない文様彫刻が施され、破風飾りの鶴も素晴らしく、その奥の虹梁上部の獅子は見事で、そのほか階下周りにも彫刻がめぐらされています。 ここの舞台は大正3年の火災で類焼し、そのほとんどを焼失しています。その後に池田町より舞台を購入し、舞台下部を従来のものを使って同年の9月に復興させており、当時の状況は「大正参年正月参拾日 堂宇舞台ト共ニ火災ノ為ニ消失致シ・・・」と神楽囃子の口唱歌を記した木版に記録されていますが、早期に復興させた村人たちの熱意が感じられます。確かに階上と階下のバランスに多少の違和感を感じるのはそのためと思います。 舞台は漁協の交差点で東海の口の二台を待ちます。そして三台が揃って上諏訪神社へと向かいますが、三台ともに階上は御幣と笹で飾られ、小さな子どもたちは階上に乗せてもらいます。舞台囃子は三曲確認していますが、昔はこの地区にも奉納曲として「ぎおん」という囃子があります。



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