祭りの案内人のマイスター

マイスター:朝野豊和 祭りの案内人

昭和29年に大町に生まれ育ち、都会で大学、専門学校、研修生活を送る。28歳で大町に朝野整骨院を開業、堀六日町舞台の囃子にかかわりながら、地元の祭りの魅力を再発見する。町内の囃子演奏のかたわら、大町舞台囃子保存会で舞台の調査研究、子ども囃子育成に携わる。「祭りは小さい子どもからお年寄りまでが楽しめる総合文化であり、人生のハレの日である。」と言う。「ただ見物するだけではなく、かかわる楽しさを共有しながら町づくり、人づくりができたらいいですね」と語っている。

大町の秋祭り(1 竃神社祭礼と奉納花火・相撲)


akimatsuri.jpg9月になれば各地域では秋祭りの季節となります。常盤、社、平、八坂、美麻には23台もの山車(舞台)があり、獅子舞も数多く残されています。順次ご案内するとして、まずは大町の竃神社のお祭を紹介いたします。

現在、9月の第2日曜日が例大祭で、前日の土曜日が前夜祭ですので、今年は9月11、12日となります。竃神社は、仁科氏が鎌倉前期に大町(現:天正寺)に居館を移した際に、鬼門除けとして祀ったと伝えられています。祭神は不浄や災難を除く火や竃の神様として信仰されており、天神様も祀られています。      

例祭には奉納相撲が古くからおこなわれています。江戸相撲年寄りから四本柱の相撲土俵免許状を受けており、当時は江戸相撲の興行もしばしば催されていたといいます。年寄り浦風林右衛門直政の墓塔と、行司木村庄之助らが建立した供養等が神社近くの弾誓寺に残っており(写真)、当時の隆盛が偲ばれます。

前夜祭は若一王子神社の夏祭りと同様に、各町が田楽燈篭にて五日町へ集結し、竃神社まで市中を行進します。そして神社北の西公園で奉納花火が午後8時頃から始まります。市街地でのスターマインは火の神様にも満足していただける迫力があり、見物しやすいこともあって賑わいます。翌日は幟の行進があり、午後には奉納相撲となります。

大町の地酒三社をまわる「三蔵呑み歩き」は今年で三回目、11日の前夜祭に合わせて催されます。田楽燈篭、花火見物を兼ねてお出かけください。