自然観察人のマイスター

マイスター:鹿田敏彦 自然観察人

高瀬の森でカフェギャラリーと温泉付き貸別荘 「ベルヴィル」を経営するかたわら、安曇野を中心に花、動物など自然風景の写真を撮影。観光リポーター、「広報おおまち」市民記者などとして、四季を通じた美しい大町市の風物を市内外に向けて情報発信されている。

高瀬の森のニホンザル


高瀬の森のニホンザル君。雪の上は冷たいので、この時期、木に登って過ごす姿をよく見かけます。



ニホンザルのことを少し調べてみました。



ニホンザルは、北は下北半島から南は屋久島まで、本州、四国、九州に分布し、屋久島に生息するサルをヤクシマザル(ヤクザル)、それ以外をホンドザルと呼び、ヤクシマザルは屋久島固有亜種だとのことです。

 



本州北部下北半島のニホンザルは、ヒトを除いた全世界の霊長類の中で、最も高緯度に生息している「北限のサル」として有名ですね。高瀬の森も、まさにそうですが、サルが雪景色の中に生息しているのは珍しい光景であるため、ニホンザルのことを英語でSnow Monkeyと呼ぶこともあります。

これは、欧米諸国ではサル類が生息しないため、亜寒帯で野生のサル類が国内に生息する日本とニホンザルは特別視され、サルが熱帯の動物と考えられていたため、このような呼び方をされるようになったようです。



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ニホンザルに対するヒトの感情は概ね良好で、大町市街から高瀬の森に通ずる県道槍ヶ岳線でも、観光客がサルを撮影するために餌を与えておびき寄せるらしく、時折お菓子の袋を小脇に抱えて歩いているサルを見かけますが、近年では、人里に出没し、農家の方や行政では、畑を荒したり、人を襲う動物として問題化し、大町市でも「猿害」に嫌気がさして離農される方があるくらいで、嫌猿犬を育成したり、畑に電気柵を設けたり、一定数の駆除をするなどの対策をしている例もあり、日光市では「サル餌付け禁止条例」を施行しているようです。



野生動物との共存。本当に難しいことですね。



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