自然観察人のマイスター

マイスター:鹿田敏彦 自然観察人

高瀬の森でカフェギャラリーと温泉付き貸別荘 「ベルヴィル」を経営するかたわら、安曇野を中心に花、動物など自然風景の写真を撮影。観光リポーター、「広報おおまち」市民記者などとして、四季を通じた美しい大町市の風物を市内外に向けて情報発信されている。

色づき始めたリンゴの実と北アルプス


気がつけば7日は立秋。暦の上では早くも秋に突入ですね。



そして気がつけば、リンゴの実が小さいながら色づき始めています。

もちろんまだまだ小さく青い木が多いのですが、微かに色づき始めている実もあります。



このところ晴れてはいるのだけれど、なかなかスッキリと北アルプスが姿を見せず、この程度に見え

てくれれば良い方ですかね(-_-)

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リンゴの実には、洋の東西を問わず様々なお話があり、人間との関係の深さを物語っています。

特に有名なのは、聖書に出て来るエデンの園のリンゴと、ギリシャ神話に出て来るトロイア戦争のき

っかけを作ったリンゴの逸話です。



今回は、同じギリシャ神話の中の、ちょっとマイナーなお話し。



イーアソスとクリュメネー夫婦に娘のアタランテーが生まれましたが、男児を望んでいたため、いた

く失望して彼女を山中に捨ててします。ところが雌熊がこの子に乳を与え、後に猟師に見つけられて

養育され、美しい女性に成人します。

しかし彼女は男児のように武装し、弓矢を持って狩猟に熟達し、彼女を犯そうとした半馬半人のケン

タウルスを矢で射て殺してしまうほどになりました。

その後、実の両親と再会し、ともに生活するようになりますが、結婚を嫌い、言い寄る求婚者には自

分と競争して自分に勝てば妻になるが、もし自分が勝てば求婚者を殺すと言います。

そして求婚者を先に走らせ、自分は武装して後を追いますが、必ず追い付き、多くの求婚者を殺して

しまいました。

そんなことが続いた後、メラニオーンという、とりわけ美しい青年が彼女に挑みました。彼は深くア

タランテーに恋をし、美の女神アプロディーテーから黄金のリンゴとともに秘策を授かって来たので

す。

メラニオーンがまず走り始めますが、アタランテーがすぐに追いついてきます。彼がリンゴを後ろに

投げると、アタランテーはその美しい輝きに引かれて立ち止まって拾います。そんなことを2度3度

と繰り返すうちに決勝点が近づき、ついにメラニオーンが勝利を収めます。

彼女は、あるいは彼を追い越すこともできたのだろうけれど、美しいリンゴの贈り物と、それにも劣

らない美しい青年に魅了され、自らの処女の誇りを捨て、彼の命に代えても良いと考えたようです。



こうして結ばれた二人は、パルテノパイオスという男児を得ますが、この男児は長じて、エディプス

・コンプレックスの語源となったオイディプース王の不仲な子どもたちの諍いから起こった、アルゴ

スが派遣したテーバイ遠征軍の「七勇士」の一人となるのです。



しかし、ギリシャ神話の人間関係は、その壮大さから当然なのだけれど、いやぁ、複雑怪奇でありま

すね~(^^A



1枚目の写真の背景は爺ガ岳と鹿島槍

2枚目は蓮華岳

3枚目は鹿島槍です