岳の案内人のマイスター

マイスター:柏原一正 岳の案内人

種池山荘、冷池山荘、新越山荘の三代目オーナー。一正さんの父、柏原正泰(二代目)さんが、昭和30年代後半から昭和41年頃にかけて、爺ケ岳南西斜面をトラバースして種池山荘へ至る登山道「柏原新道」を独自に切り開いたことにより、安全かつ短時間で爺ヶ岳、鹿島槍への登頂が可能になりました。今や代表的な北アルプス登山入門コースでもある柏原新道の整備には一正さんを先頭に山小屋スタッフが当たられています。夏山シーズン中には多くの登山者が北アルプスの大パノラマや可憐なコマクサやチングルマなどの高山植物との出会いをもとめて爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳に行き交います。冬には爺ガ岳スキー場で、溶岩窯で焼く手作りピザの店「パウダーパフ」を営業

岳の上では今年最後のお花見中!


先週は比較的好天が続いた北アルプス北部ですが、週末からは梅雨らしい雨空が続くようになりました。

ただし梅雨入りしてからの雨量はそれほど目立ったものではありません。それでもときどきの雨や、高めに推移している温度の影響で雪融けはいたって順調に進んでいます。

今週半ばにはいよいよ7月入り! 夏山気分も高まり、登山者も少しずつ増えてくる季節です。登山道上に残っている残雪についても、今しばらく注意しなければならないのは当然ですが、6月中旬までのような危険さはかなり少なくなります。そして7月中旬を迎えるころには安心して夏山気分で登山も楽しめるようになります。



山好きの方々は今夏の山行計画に余念がないことと思いますし、もう計画もしっかりと立てられ山小屋への予約もバッチリという方もいらっしゃると思います。

当方でも日に日に宿泊予約が増える頃でもあります。

そして岳の上では皆さんお楽しみの高山植物の数々が開花しだしています。1月に沖縄で始まったサクラ前線もついに鹿島槍ヶ岳にも到達し、小屋の周りのミネザクラも開花です。小屋のスタッフも今年最後のサクラのお花見を楽しんでいます。



主稜線でも雪融けの早かった!

斜面では薄紫色のシラネアオイや純白のキヌガサソウ、黄色のミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイなども咲きだしています。これから2ヶ月余りのあいだには春夏秋の高山植物の数々がそれこそ一気に咲き出します。山の楽しみはいろいろありますが、女性のみなさんの北アルプス登山の楽しみのナンバーワンはいつの時代もお花との遭遇ですね。(6/28)